ども、アンディです。
今回の映画記事は「バタフライ・エフェクト(The Butterfly Effect)」でございます。
この映画はカオス理論の一つ「蝶が羽ばたく事によって地球の裏側で台風が起きる」という事をテーマにしたサスペンススリラー。
シリーズ化された第1弾の作品。
少年エヴァンは子供の頃に記憶がブラックアウトしてしまう症状に悩まされていた。
成人し、症状が出なくなったエヴァンは子供の時に書いていた日記を読むことによってそのシーンに戻れることに気付いた。
少年時代の不幸になった忌まわしい思い出を変える事にしたエヴァンは様々なシーンに戻って過去を修正しようと試みる。
果たして愛する者を救いハッピーエンドを迎えられるのか?彼が選んだ結末は?
2004年公開のアメリカ映画で監督はエリック・ブレスとJ・マッキー・グルーバー。
キャスト(主演)はアシュトン・カッチャーとエイミー・スマート。
ちなみに前回の映画記事はこちら
【映画ハナミズキ】あらすじネタバレ感想レビュー!ガッキー可愛すぎる!
バタフライエフェクト あらすじネタバレ
少年時代
エヴァン少年は時折不可解な行動をとる子供であった。
学校で人をナイフで刺す絵を描いたり台所で包丁を持って立っている事もあり、当の本人がその時の記憶がないと言った為、母親のアンドレアはエヴァンを病院へと連れて行った。
しかし、特に異常が見られなかった為、医師から日記を毎日書くように勧められた。
記憶が欠落してしまう原因は父親に会えないストレスかもしれないと思ったアンドレアはエヴァンを父親に会わせる事にする。
エヴァンは病院に入院中の父親に面会に訪れたが、父親がエヴァンの首を絞めだしたので看守によって頭を殴られて父親は死んでしまった。
エヴァンにはトミーとケイリーの兄妹、レニーという幼馴染がおり、いつもの遊び相手だった。
13歳~青年となったエヴァン
13歳となり、悪友となっていたガキ大将のトミーがある日、ダイナマイトを爆発させようと提案する。
トミーに逆らえなかったエヴァンとレニーはトミーの妹のケイリーと4人で近所の家のポストにダイナマイトを仕掛けたのであった。
ケイリーの耳に手を当てて爆発音から守ろうとするエヴァン。
その家に帰ってきた母親と赤ちゃんがポストを開けた瞬間にまたエヴァンの記憶が欠落してしまう。
気付いた時にはレニーが倒れて動かなくなってしまい、病院へ送られた。
その後、エヴァンとケイリーとトミーは映画館に遊びに行った。
エヴァンとケイリーはお互いに惹かれ合っており、映画の途中に二人で抜け出してキスをした。
その場面を見てしまったトミーは自分の可愛い妹が離れてしまう事に激しく嫉妬してその場にいた観客を殴り倒してしまう。
母親のアンドレアは引っ越しを決意し、エヴァンはケイリーに必ず迎えに来ると言い残して街を出て行った。
時が経ち、大学生となったエヴァン(アシュトン・カッチャー)は大学で記憶に関する勉強をしていた。
と同時に子供の頃の記憶が欠落してしまう症状がいつ間にか起きなくなっていた。
何気なく日記を読むエヴァンにある現象が起こる。
症状がなくなったエヴァンに起こる現象
子供の頃に欠落した記憶の一部が蘇っていくのであった。
母親のアンドレアの話によると父親も同じような症状があり、最後には悪化して入院したという経緯を知る。
エヴァンはケイリー(エイミー・スマート)に会いに生まれ育った街に行き、レストランで働いているケイリーを訪ねた。
エヴァンは子供の頃の欠落した記憶をケイリーに聞こうとしたが、ケイリーは嫌な思い出を思い出させた事とエヴァンが迎えに来なかった事で怒って帰ってしまう。
その後ケイリーが自ら命を絶ってしまう。
日記を読むことで過去の欠落した部分に戻れる事が解ったエヴァンは性的虐待を受けていたケイリーを救う為に地下室であった忌まわしい思い出の過去に戻り、ケイリーの父親に怒り過去を修正した。
その後現在に戻ったエヴァンの横には20歳のケイリーがいたのであった。
そして交際は順調に進んだが、ケイリーの兄のトミーは父親に虐待されてきたのをみてきた唯一の理解者である妹への嫉妬心でエヴァンの車を壊してしまう。
さらにある夜にエヴァンに襲い掛かったがエヴァンが逆にトミーを殴り殺してしまった。
エヴァンは刑務所へ送られてしまう。
何度も過去へ戻るエヴァン
母親に刑務所に日記を持ってきてもらったエヴァンは囚人に狙われており、同部屋のカルロスを味方につける為に日記を読んで過去に戻り、人を刺す絵を描いて自らの手の平を傷つけて現在に戻ってカルロスを味方につけることに成功した。
さらに日記を読んだエヴァンは愛犬がトミーに殺されてしまった過去に戻った。
そこで、麻袋に入れられてしまった愛犬を救う為の鉄片をレニーに渡してトミーを説得するエヴァンであったが、麻袋を破る為の鉄片でトミーを刺し殺してしまうレニー。
「(ダイナマイトで)親子を殺した罪を償え」とエヴァンが言ったのを勘違いしたのであった。
現在へ戻るとレニーは精神病院で拘束されていてエヴァンを憎んでいた。
そこでエヴァンは父親が殺された日に戻り、父親に過去に戻って修正する事を告げたところ父親が止めさせる為にエヴァンを殺そうとしたのであった。
さらにケイリーに会いに行ったところ場末のストリッパーとなっていたりポストのダイナマイトから親子を守った結果エヴァンは両腕を失って車いす生活になり、母親が肺がんを患ってしまったりと過去の修正が思い通りにいかなかった。
結末
過去に戻る事で欠落した記憶をどんどん取り戻したエヴァン。
そしてまた過去に戻った時に火が付いたダイナマイトをケイリーが持ってしまい爆発してしまい、エヴァンは精神病院へ送られてしまう。
しかもこの戻った現在には日記がないという。
そう、この時のエヴァンは父親と同じ状況になっていたのであった。
エヴァンは家にホームビデオがある事を思い出し、母親に持ってきてもらう。
一か八かの賭けにでたエヴァンはこっそり医師の部屋に忍び込んで遺書を書き、壁に向かってホームビデオを流した。
ケイリーと初めて出会った時の場面に戻ることができたエヴァンは初対面のケイリーに対し「そばに近寄ったら殺す」と言ってケイリーを突き放したのであった。
ケイリーと少年時代を過ごさない事によって皆救われると考えた故のエヴァンの選択であった。
そして現在に戻ったエヴァンの横にはルームメイトになっていたレニーがいた。
エヴァンはレニーに尋ねる。「ケイリーは?」
レニーは言う「誰だそれは」。
そしてトミーは牧師となってエヴァンは一番良い選択だと確信して日記や過去の物を全て燃やしたのであった。
8年後、医師となったエヴァンは街中でケイリーとすれ違うも、お互いに通り過ぎていったのであった。
まとめ 感想レビュー
まあ、ラストシーンがなんとも切ないハッピーエンドとなり、これ以上のラストはないであろうというラストです。
これ以上切ない泣けるラストシーンがある映画はないでしょうね。
エヴァンの一途な愛が映画を通して伝わるシーンも多々あり、全く飽きる事がなく観る事ができました。
子供の頃にケイリーの両親が離婚してどちらを選ぶことになり、嫌な父親を選んだのはエヴァンの近くにいられると言っていたのを聞いていたエヴァンがケイリーを突っぱねた事によって母親の元で幸せになれるというエヴァンの愛ゆえの最後の選択だと思いましたね。
彼女に関わると彼女は幸せにはなれない。
ケイリーの幸せを願ってお互いに別々の道を歩んでいくというラストシーンはまさに秀作。
最後ケイリーに関わらないという選択をしたエヴァンに胸を打たれました。
途中で色んな伏線があって観た後にそうゆうわけね。
と考えながら観られたのもこの作品の完成度が高いという事。
この映画は死ぬ前に一度は観るべき洋画ですよ。おすすめ。
- ストーリー性 ★★★★★
- 映像 ★★★★☆
- アクション ★★★☆☆
- ヒューマン ★★★★★
- 総合点 ★★★★☆(4.2点)
★5つ(5点)が最高評価