ども、アンディです。
今回の映画記事は「オデッセイ(THE MARTIAN)」です。
小説「火星の人」が原作を元に作られた映画でして、監督はリドリー・スコット。
2015年のアメリカ洋画でSF・サバイバル映画。
火星でミッションをしていたクルー6人は、巨大な砂嵐が接近してきたため、地球へ帰還する準備をしたいたが、1人のクルーが風で飛んできた飛来物に衝突して行方不明に。
宇宙服が破れたようで酸素減のアラームが鳴るなか、船長は付近を捜索するが発見できず死亡したと判断、自分達も危ういと判断して火星を飛び立った。
しかし、クルーの男は生きていた。
次のミッションの火星への到着は4年後。
果たして男は生き残れるのか?
主演(キャスト)はマット・デイモン、ジェシカ・チャスティン、ジェフ・ダニエルズ、ショーン・ビーン他。
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オデッセイ あらすじネタバレ
火星へ取り残される男
アレス3という火星の調査計画によって6人の宇宙飛行士が火星で調査を行っていた。
調査は順調だったものの、途中で巨大な砂嵐がやってくるという情報を得たルイス船長(ジェシカ・チャステイン)はクルー達に調査中止と地球への帰還を命じた。
そんな時にすでに砂嵐がクルー達を襲う。
宇宙船ヘルメスは火星の軌道上を回っており、MAV(火星上昇機)で母船に乗る必要があり、MAVに向かう途中、クルーのマーク・ワトニー(マット・デイモン)が嵐によって飛んできたアンテナによけきれずに衝突して吹っ飛んでしまう。
辺りは真っ暗の上、猛烈な砂嵐が吹きつける。
残りのクルー達はMAVに乗り込んだが、船長のルイスはマーク・ワトニーを捜索しはじめた。
MAVが風によって傾斜してしまい転べば全滅してしまう状況の中、ルイス船長は苦渋の決断を下し、MAVに乗り込んで火星を脱出した。
他のクルー達はマークはどっちにしろ助からなかったとルイス船長に同情したのであった。
ルイスはマークの死をNASAに報告し、世間に知られる事となる。
しかし、数時間後にマークは意識を取り戻した。
破れた宇宙服にはアンテナの破片がお腹まで突き刺さっていたが、血が穴から空気を漏れるのを防いでいた為、奇跡的に助かったのであった。
生き残る道を模索するサバイバル生活
マークはまず傷の治療をする為にハブ(火星居住用スペース)に戻り、自分でアンテナの破片をお腹から抜いて傷を塞いで治療した。
そして、自分が死んだと思って去っていった事を冷静に受け止め、4年後にアレス4計画で再び火星に有人探査機がくるとまず生き残る為にすべき事を考え、食料の蓄えを計算する。
6人分の備蓄があるが到底4年後までは持たない為、自給自足をする必要があった。
幸いマークは植物学者であり、火星の土壌にクルーの排泄物を混ぜ、ロケット燃料から水を造り、感謝祭用にとってあった生のジャガイモを埋めて栽培する。
一方、NASAではマークの死体の対処をめぐって議論が続いていたが、衛星で火星を担当しているミンディが火星でローバーが動いている事や太陽光パネルの砂が取り除かれている画像を発見する。
そして、遂にジャガイモも芽が出て「ハロー」と言うマーク。
ひとまず食料確保の目途が付いた事で、マークは4年後にアレス4でMAVが着陸する現在地より50ソル(火星での日にちの呼び方)かかる3200㎞も離れた場所までの移動手段を考えた。
マーク救出計画
NASAはマークの生存を認め、どうやって救出するかの議論が行われが、通信できなければならなかった。
その頃、マークは移動用のローバーで着陸地点まで移動する方法を模索するが、ローバーは充電が50㎞までしかもたずヒーターを切ればある程度持つものの寒さでもたない。
そこでマークはプルトニウムを埋めてあることを思い出し、ローバーに積んでその問題を解決した。
ジャガイモも順調に育ち、大きいジャガイモを食料用に、小さいジャガイモは次の種にした。
次にマークは地球との交信を試みる。
90年代に打ち上げられた無人探索機(パスファインダー)がある場所へ向かい回収して修理して地球との交信を試みる。
NASAもマークの動きを察知してパスファインダーを回収した事を理解し、エンジン開発会社にあったパスファインダーを起動させる。
するとマークからの交信を受信、映像で交信する事に成功するが、会話ができない為パソコンを使い、メールでの通信が可能となる。
マークは火星を飛び立ったクルー達の反応をNASAに聞くがNASAはクルー達にマークの生存を伝えていなかった為、マークは憤って生放送の中放送禁止用語を連発する。
NASAはクルーにもはやこの事実を伝えるべきと考え、地球へ帰還中のクルーへビデオメッセージを送り、クルー達は嘆き悲しんだ。
ラスト結末
マーク救出作戦の為、まずは救援物資用のロケットを急ピッチで建造し打ち上げたものの、検査を省いたため墜落してしまった。
一方マークはハブへ入る時に入口の一部が気圧で吹き飛んでしまい、食料のジャガイモが大量に凍ってしまい貴重な食料を失った。
そこで力学の専門家が帰還中のヘルメス号に燃料と救援物資を宇宙でドッキングさせ軌道を通って再び火星に行く事が一番の近道でありリスクも少ないとNASAに提案する。
長官は反対するが、その作戦をルイス船長以下4人のクルーに伝えると全員賛成でマークを救出すると言い、長官の命令を無視する。
救援物資と燃料補給には中国のロケット「太陽神」が協力し、帰還中のヘルメス号は補給が完了し、地球へ帰還せずに再び火星へ向かう。
マークは少ない食料をやりくりしながら食いつないでガリガリにやせながらも生活し、アレス4用に火星に到着しているMAVの場所へ約50ソルという日にちをかけて向かう。
そしてMAVに到着し、ヘルメス号と合流する為に軽量化をして先端の扉も取り外して布で覆うという賭けでもあり、リスクがあるがこの方法しかない為準備を進めた。
そしてヘルメス号が遂に火星の軌道に到達、世界中の人々が生放送で見守る中、遠隔操作でマークの乗ったMAVが打ち上げられたが、先端の布が剥がれてGの影響でマークは気絶する。
しかし、やはりヘルメス号と布が取れて空気抵抗があるMAVの速度が合わずにルイス船長はヘルメス号の一部をあえて爆破させて減速してMAVに近づく。
ルイス船長は体にロープを括り付けてMAVに近づくがわずかに届かない。
マークが目覚め「アイアンマン作戦」だと言って自らの宇宙服の手の部分に穴をあけて漏れた空気を利用してルイスと遂に合流し救出されたのであった。
その後、マークはNASAの教官となって生徒に生き延びる術を教えるのであった。
まとめ 感想レビュー
バリバリSF映画なのですが、何と言うか前向きにさせてくれるというか機械的ではなくヒューマン的な温かい要素がいくつもありじんわり感動しました。
マークの絶対にあきらめないポジティブな姿勢には学ぶ要素が沢山あって脱帽ですわ。
地球から遠く遠く離れた氷点下50℃以下の惑星で一人で過ごすのは本当にすごいですし、相当メンタル強くなきゃ無理ですからね。
そして他のクルー達も地球へようやく帰還できるはずだったのに満場一致でマークを助ける為に一年以上の追加任務を見返りなしで行った事には拍手ですね〜
マークが最後にNASAの教官となって「まず問題に立ち向かい、解決したら次の問題に立ち向かう。そうやっていけば必ず解決する」と言う言葉はまさにその通り。
人生の教訓ですね。
火星に行った気分も味わえますし、ネガティブ思考な人には是非一度観てもらいたい映画です。
- ストーリー性 ★★★★☆
- 映像 ★★★★☆
- アクション ★★★☆☆
- ヒューマン ★★★★☆
- 総合点 ★★★★☆(3.8点)
★5つ(5点)が最高評価