ども、アンディです。
今回の映画記事は1972年10月にアンデス山脈で起こった飛行機事故を基に作られた映画「生きてこそ(ALIVE)」です。
実話でして、大学のラグビーチームのメンバーと家族や知人を乗せた軍の飛行機がアンデス山脈の山肌に衝突して墜落してしまった。
救助されるまでの過程が描かれており、乗客乗員45名のうち無事に救助されたのは16名という近年の大規模な飛行機墜落事故。
救助されるまでの72日間に極寒のアンデスで16名の生存者達はどうやって生き延びたのか?
犠牲者たちはどうやって亡くなっていったのか?
心の葛藤などもリアルに描かれています。
ちなみにこの事故を契機に墜落した飛行機を発見するまでは捜索が続けられるという暗黙のルールができたそうで。
1993年にアメリカで映画が製作され、監督はフランク・マーシャル。
主演(キャスト)はイーサン・ホーク、ジョン・マルコヴィッチ他。
ちなみに前回の映画記事はこちら
【映画 東京難民】都会に潜む格差社会に落ちた青年を描く!あらすじネタバレ感想レビュー!
生きてこそ あらすじネタバレ
飛行機墜落事故に見舞われる
冒頭、生存者である一人カルロス・バエス(ジョン・マルコヴィッチ)の回想シーンから映画が始まる。
ウルグアイのクリスチャンの大学のラグビーチームの一員と知人、一部の家族を乗せた軍の飛行機が試合のあるチリへと向かう。
若い部員たちは時折乗務員に注意されるがお構いなしで機内で和気あいあいとじゃれあっていた。
途中、深い雲に覆われ目測を誤ったパイロットの操縦で尾翼が山肌に削られ、両翼も衝突で失って飛行機が墜落してしまう。
途中で機外に放り出されて即死した者もいた。
機体は雪に突っ込んで停止したものの、悲惨な状況であった。
意識を失った者とけが人と即死した者がいる機内でパニックになる部員や家族達であった。
彼らはシートのカバーを外して厳寒の冬山に備える事しかできなかった。
生き残る為に
チームのキャプテンであるアントニオはがリーダーシップをとり、医学生のカネッサ達と協力し、傷の手当や機外へと死体を運び出した。
この時の生存者は乗員乗客45名のうち27人であった。
次の日意識を取り戻したナンド(イーサン・ホーク)は母親が即死して妹が重症を負っているのをみてショックを受ける。
機内にあった食料は少量のお菓子とワインのみ。
タバコは豊富に積まれていた。
アントニオは少量の食料を少しづつ皆で消費するという提案をして皆受け入れた。
ある日、捜索機と思われる機体が墜落現場近くに現れ皆助かったと思い喜びあった。
乗客達はアントニオの了解を得ずに残りの食料をほとんど食べてしまった。
しかしいつまで経っても救助隊が来ないので焦燥する乗客達。
アントニオは機内の荷物からラジオを発見し傍受した時に捜索が打ち切りになった事実を知る。
無線機がコックピットにあったが電池がない。
生き残りの乗員が「バッテリーは尾翼部分にある」と言ったが、尾翼部分を探すには体力がなく食料を確保する必要があった。
食料を確保して尾翼へ
しかし厳寒のアンデスには動物や植物は存在していない。
そこで外に寝かしてある死体を食べようと言う者が現れる。「外にあるのは食料だ」と。
反対する者もいたが、生き残る為にはそれしかないという者が大半であった。
カネッサが腹をくくって死体を口にした。
次々と死体を食べ始める生き残りの乗客達は食料の確保に成功し、体力を回復させる。
尾翼を探しに3人が出掛けたが冬のアンデスの夜は厳しく発見できなかった。
無線機を尾翼まで持ち込んだが修理はできずに再び途方に暮れる羽目に。
人肉を食べる事を拒否していたリリアナは子供の元へ帰る為に食べる決意をした夜、雪崩が機体を襲い、アントニオやリリアナが亡くなってしまう。
雪に埋もれた機体を掘り起こして仲間の誕生日をタバコで祝った。
そして、尾翼を探しに出るナンドとカネッサとティンティン。
ラスト 結末
3人は遂に尾翼を発見し、食料や衣服や寝袋に使えそうな生地を皆が待つ機体へ持ち帰る事にした。
肝心のバッテリーは非常に重く持ち帰りが困難な為、無線機と修理担当のロイを尾翼まで連れて来ることに。
しかし、無線機は治らなかった。
失意の4人は吹雪の中機体へ命からがら戻り、下山して救助を呼ぶ決意をするナンド。
しかし、春まで待とうと言うカネッサ。
墜落から60日が経過しており、皆で協力して裁縫した夜の冬山をしのげる寝袋も完成した。
しぶるカネッサを説得して遂に救助を呼びに山を越えて西にあるチリへ向かうナンドとカネッサとティンティンの3人。
西へ向かって山を越える3人は山頂へ辿り着いた。
そこから見えたのはさらに一面山々の景色であり、カネッサは引き返そうと言うがナンドは「50マイル先に雪が覆っていないやまがある。ここまで生き残れた事自体が奇跡だ。前に進んで死ぬならそれでいい。」とカネッサを説得。
ティンティンは2人に食料を渡して機体へ戻り、ナンドとカネッサは更に西へ進む。
そして遂に緑が生い茂り、水が流れる場所まで下山する事に成功する。
その後、機体で救助を待っていた生存者達の耳にヘリコプターの音が聞こえた。
外へ出るとヘリコプターからナンドとカネッサが手を振っており、皆歓喜した。
生存者達は墜落現場近くの山頂に石の祭壇を造り鉄製の十字架を立てたのであった。
まとめ 感想レビュー
まさに極限状態のサバイバルです。
非常に緊迫感があり、スリリングな展開が続いて最後まで気が抜けませんでしたよ。
しかもそれが72日間続いて生き残ったんだからまさに奇跡。
これが実話だというからまたすごいしありえない出来事ですよ。
死体の肉を食べるしか生き残る事ができない状況で果たして私が食べられるかどうか。
クリスチャンの教えで亡くなれば魂は肉体から抜けるからそれはただの屍だと言って食べるんですがね。
「生きてこそ」ってたしかにそうかもしれませんが私には食べられないかも。
まあ、その状況で追い込まれた状況にならないと解らない事かもしれません。
実際に生存者達のその後は最初は生き残って時の人となりましたが人肉を食べて生き残った事が解ると手の平を返したように批判されたらしいですからね。
実際にその場にいた人達を責める権利もないですし、生存者達はまだ若かったのでそれから先の人生で常にその事を思い出すわけで彼らは常に十字架を背負って人生を歩んだわけです。
「生と死」を考えさせられる映画ですね。
エンディングロールでアヴェマリアが流れ、山頂の十字架が映されるシーンほんわか終わるのでそこまでグロいと言う印象はないですね。
私個人の意見としては観てよかったなぁと。
究極のサバイバル遭難映画を観たいなら一見どうぞ。
- ストーリー性 ★★★★☆
- 映像 ★★★★☆
- アクション ★★★☆☆
- ヒューマン ★★★★☆
- 総合点 ★★★★☆(4点)
★5つ(5点)が最高評価