【カッコーの巣の上で】人間の尊厳が問われる感動物語!あらすじネタバレ解説レビュー!

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ども、アンディです。

映画カッコーの巣の上でを観たのですが、率直に良かったっす。

歴史に名が残るヒューマン映画ですよこれは。

数々の賞を受賞したのも納得です。

1976年公開のアメリカ映画で監督はミロス・フォアマン

主演(キャスト)はジャック・ニコルソン

淫行罪で服役した刑務所の牧場労役から逃れる為にわざと精神が病んだフリをして精神病院に入院したR.P.マクマーフィー。

すでに入院している患者達が高圧的な病院や婦長のやり方で生き方そのものを否定されているのを見て病院への反抗心が膨らんでゆく。

果たして彼と入院患者達の運命は?

あらすじネタバレと考察や解説をしていこうと思います。

ちなみに前回の映画記事はこちら

【月に囚われた男】これは悲惨な奇跡?映画のあらすじネタバレ感想レビュー




カッコーの巣の上で あらすじネタバレ

精神病院へ入院するマクマーフィー

刑務所暮らしに嫌気がさしていたマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は精神が病んでいるフリをして労役から逃れる為に精神病院へとやってきた。

院長には精神が病んでいるとは思えないと思われていたマクマーフィーであったが病んでいるフリをしながら入院生活を送ることとなった。

他の入院患者達の様子は皆婦長のラチェッドに高圧的な態度で抑圧され、人間の尊厳をうばわれ、人格を否定されているに感じたマクマーフィーは婦長に反抗心を持ち始めた。

日々決まった日課を淡々とこなす精神病患者達。

精神安定剤を飲むフリをして飲まなかったりディスカッションでは婦長にたてついたりする日々を送った。

さらに、野球のワールドシリーズが観たいので多数決を取りたいというマクマーフィーには冷たくあしらう婦長にさらに不信感を抱いていく。

次第にマクマーフィーに感化されていく入院患者達

マクマーフィーが入院患者達に街に出てワールドシリーズを観に行くと言い出し、バスルームの噴水台を引っこ抜いて窓に投げて町に出て行くので賭けをしないかと入院患者達に持ち掛けた。

しかし、噴水台を持ち上げる事が出来ずにマクマーフィーは賭けに負けたが「俺はチャレンジした」と言った事をきっかけに徐々に入院患者達はマクマーフィーに感化されていく。

院長に呼び出されたマクマーフィーに言った「今のところ精神異常の症状はみられない」。

このままでは刑務所に送り返されてしまうと感じたマクマーフィーは入院患者達を乗せてバスを乗っ取り、港までバスで行ってそこからクルーザーに乗り換えて沖で釣りをするという行動に出たのであった。

耳の不自由な男と意気投合

罰としてマクマーフィー達は電気ショックを受ける。

更に、院長や婦長がマクマーフィーを刑務所へ送り返すか他の病院へ転院させるか話し合ったが、婦長が「他人に責任を押し付けるべきではない」と言い、この病院に留まることとなった。

68日間の刑期が終われば退院できると気楽に思っていたマクマーフィーだが、退院できるのは婦長のラチェッドの許可がいる事を知ってショックを受ける。

マクマーフィーは婦長に反抗心があったので婦長の言う事など聞けないし、婦長のラチェッドはこの男を何とか屈服させようとしていたのだから。

ある日、仲間を助けようと大男の聾者(耳が不自由)のチーフ(ウィル・サンプソン)と共に看護師を暴行した罪で再び電気ショックを受ける事になったマクマーフィー。

隣に座っていたチーフにガムを渡したところ、チーフが「サンキュー」と声を発したのに驚くマクマーフィー。

チーフは聾者のフリをしていたのであった。

マクマーフィーは自分と同じ境遇のチーフと意気投合して「ここは俺たちのいる場所ではない」と言い、カナダへ逃亡する約束をしたのであった。

パーティーを始める患者達

マクマーフィーはチーフとカナダに逃亡する計画を実行しようとクリスマスも近くなったある日の夜、警備員を買収した。

そして病棟に酒を持った女友達を2人呼んでお別れのクリスマスパーティーを開いた。

そして、チーフに今夜決行の旨を伝えたがチーフは「俺は小さい男なのでできない」と言う。

もう一人のマクマーフィーを慕っていたビリーがショックを受けている事を感じ、ビリーを誘ったがビリーは心の準備ができていないと言う。

ビリーはマクマーフィーが呼んだ一人の女キャンディに惚れている事に気付いたマクマーフィーが個室に2人を閉じ込めてビリーの気持ちを思いやった。

ビリーとキャンディが個室から出てきたら逃亡するつもりのマクマーフィーであったが、2人が中々出てこない事と泥酔が重なってそのまま眠ってしまった。

そのまま朝を迎えてしまう患者達であった。

ラスト 結末

朝になって驚く看守達。

更に個室にいたビリーとキャンディを見つけた婦長のラチェッドはビリーに「この事を母親に言う」とビリーを脅した。

ラチェッドとビリーの母親は長年の友人で母親を恐れていたビリーはショックを受けて騒ぎ出し、ガラスの破片で首を切って自殺してしまう。

それを見たマクマーフィーは怒り狂って婦長の首を絞めだしたが、看守達に阻止された。

その後連れて行かれたマクマーフィーは姿を消した。

噂では逃亡に成功したと言う者もいれば、ロボトミー手術を受けたと言う者もいた。

そして、ある日の深夜マクマーフィーが皆のいる病棟に戻ってきた。

チーフがマクマーフィーのベッドに駆け寄り「これから逃げよう」と言ったがマクマーフィーはロボトミー手術を受けており、廃人同然となってしまい、答えることもできなくなったいたのであった。

チーフはマクマーフィーが見せしめになってしまうの危惧して枕でマクマーフィーを押し付けて窒息死させ、その後バスルームにあるマクマーフィーが持ち上げられなかった噴水台を持ち上げて窓に投げて鉄格子を破り、カナダへと向かった。

まとめ 感想レビュー

何とも考えさせられる映画でした。

刑務所という閉鎖的な場所から逃れてきた所がもっと閉鎖的で抑圧された空間の精神病院を見たマクマーフィーが反発するのは自然の成り行きだったのかもしれません。

そのマクマーフィーに生きるという当たり前の事を突き付けられて徐々に尊厳を取り戻していった患者達の部分だけを見ればマクマーフィーは正義ですね。

婦長が彼をここに留めて永遠に退院させない企みが解った時はゾッとしましたよ。

しかし、彼は元々犯罪者で怠け者じゃん。

と思ってしまったのは私だけでしょうかね笑

日本の題だと「カッコーの巣の上で」という題名ですが、英語の題を直訳すると「狂った場所からの脱走」という意味になりますので、やはり精神病院の在り方が「悪」という事なのでしょうね。

人間の自由を奪われている人達に希望を持たせるという事は何にしても素晴らしいですね。

良い映画でした。

  • ストーリー性   ★★★★☆
  • 映像       ★★★☆☆
  • アクション    ★★★☆☆
  • ヒューマン    ★★★★☆
  • 総合点      ★★★★☆(3.9点)

★5つ(5点)が最高評価




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