ども、アンディです。
今回の映画は「A・I」です。
A・Iとは人工知能の事でして、近未来の人間のロボット型A・Iが普及し、新しく開発された子供型ロボット「デイビッド」が開発の末、誕生した。
「デイビッド」は人を愛するという感情をプログラミングされており、母親としてインプットされたモニカを実の母親だと思いつづけた。
一度はモニカからやはりロボットだという理由で捨てられてしまったデイビッドは、母親からの愛情を受けるために愛を捜す旅に出る。
デイビッドは母親のモニカから愛情を注がれる事は叶うのか?
2001年公開のアメリカ映画で監督はスティーブン・スピルバーグ。
ではあらすじネタバレ感想を。
ちなみに前回の映画記事はこちら
【映画】プリティ・ウーマンあらすじネタバレ感想 シンデレラストーリー
A・I あらすじネタバレ
デイビッド誕生
地球温暖化の影響で海面が上昇し、人間が住む地域が狭くなってしまった近未来。
子供を持つことが制限されてしまっていた時代に「人を愛してなおかつ希望を持つ」というロボットを開発していたホビー教授。
その頃、そのロボット製造会社に勤めるヘンリーとその妻モニカ(フランセス・オコナー)の子供マーティンは治療方法が見つからずに不治の病で冷凍睡眠されていた。
そして、遂に子供型ロボット「デイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)」が誕生し、ヘンリーはデイビッドを家に連れていく事にした。
デイビッドを見たモニカは息子の代わりにロボットなんてと怒ってしまい、デイビッドを敬遠してしまう。
最初は人間の子供のように振舞うデイビッドに対して嫌悪感をあらわにしていたモニカであったが、ある日夕食中にデイビッドがした行動に久しぶりに笑った。
久々に子供がいるという状況が段々と彼女の心を変えていき、デイビッドに少しづつ愛情を持っていったのであった。
そんなある日、モニカはデイビッドに自分が母親だという事をインプットし、それからデイビッドはモニカを「ママ」と呼ぶようになり、母親に愛情を抱いていく。
モニカは昔マーティンが遊んでいたテディ・ベアのロボットをデイビッドに与えた。
マーティンが目覚め、デイビッドは旅に出る
数日後、マーティンが遂に目覚めたのであった。
それからというものの、マーティンはデイビッドとモニカの愛を奪い合うようにお互いに張り合っていた。
モニカは2人に「ピノキオ」の物語を読み聞かせた。
「ブルー・フェアリー」が人形だったピノキオを人間に変えてくれたという話にデイビッドは自分も人間になってモニカに愛してもらえるという希望を持つようになった。
ある日、マーティンにそそのかされたデイビッドはモニカの寝ている間にハサミでモニカの髪の毛を切ろうとしてモニカがケガをしてしまう。
さらに、マーティンの友達にいたすらされそうになったデイビッドは危機回避システムが作動してマーティンを抱きかかえてプールに沈めてしまったデイビッド。
モニカはデイビッドがマーティンを傷つけようとしていると勘違いしてしまい、デイビッドをロボット会社に返却する事を決めた。
モニカはデイビッドと2人きりでドライブに行こうと誘いだし、ロボット会社近くまできたものの、返却すれば処分されてしまう事を恐れたモニカは会社近くの森林でデイビッドを降ろした。
嫌だと懇願するデイビッドに「会社の人間に見つかったら処分されるから逃げなさい」と言い、デイビッドとテディ・ベアを森林に置いたまま引き返した。
ジョーと出会い、マンハッタンへ
森の中には捨てられてしまったロボットが沢山おり、その中にはジョーという殺人の冤罪で逃げてきたロボットと出会う。
デイビッドは人間になるためにブルー・フェアリーを捜しに行くとジョーに伝えたところ、ジョーは協力する事となった。
ジョーテディと人間になる為に旅に出たデイビッドは、途中人間のロボット狩りで捕まってしまい、反ロボット派が集まるショーで処分されてしまう寸前のところで子供型ロボットの命乞いに同情した観客たちによって見事逃げ出す事に成功した。
ブルー・フェアリーの居場所を捜すためにジョーは何でも知っているという人工知能の「Dr.ノウ」がいる場所へ連れていった。
Dr.ノウはマンハッタンのホビー教授がブルー・フェアリーの居場所を知っていると聞き、警察のヘリコプターを奪い、マンハッタンへ向かう。
そして、デイビッドが辿り着いた場所はマンハッタンのロボット会社であり、そこには沢山の子供型ロボット「デイビッド」が並んでおり、自分が特別ではなく他に沢山の子供型ロボットがいたことにショックを受けたデイビッドはそのビルから海中に身を投じてしまう。
しかし、その海中でブルー・フェアリーの居場所を発見したデイビッドは一旦ジョーの乗ったヘリコプターに助けられた。
その後、ジョーは警察に捕まってしまうが自動操縦にしてデイビッドとテディはそのまま海中へと向かった。
そこには海中に沈んでいる遊園地があり、奥へ進むとブルー・フェアリーの像があり、遂に発見したデイビッドは「僕を人間にして下さい。お願いします」とブルー・フェアリーに祈り続けた。
観覧車が倒れ、ヘリが動かなくなってしまったが、ひたすら祈り続けるデイビッド。。。
それから2千年後
デイビッド達が海中で祈り続けた時から二千年の月日が経過していた。
デイビッド達は自分の機能が停止するまで祈り続け、やがて海が凍りついて人間は絶滅してしまっており、更に高度な知能を持ったロボット達の社会となっていた。
そのロボット達に発見されたデイビッドとテディは、過去の記憶を持つ貴重なロボットであり、何か1つだけ望みを叶えてあげようと高度なロボットが言う。
「人間になりたい」と言うデイビッドであったが高度な文明を持ってしてもそれはできなかったため「母親に愛されたい」と願うデイビッドに1日だけなら人間を復活させることができる事ができると言った。
しかし、復活させるためにはその人間のDNAのサンプルが必要であった。
しかし、その昔モニカの髪の毛を切ったときにテディがそれを持っており、見事に1日だけであるがモニカが生き返り、モニカと子供と母親という幸せな時間を過ごした。
そしてついに夜がきてしまい、一生の眠りについたモニカの横でデイビッドは初めて眠り、夢をみたのであった。
まとめ 感想レビュー
なんとも切ない映画です。
決してハッピーエンドではないハッピーエンド。
親子の一途な愛が描かれたラストシーンでデイビッドがやっと報われた瞬間と同時にもう一生目覚める事のないモニカの横でデイビッドは何を思い眠りについたのでしょうかね。
途中、女性を喜ばせる為に造られたロボット、ジゴロ・ジョー(ジュード・ロウ)が登場してデイビッド達と旅に出ますが、途中で人間達の残酷さにデイビッド達の方が人間らしく思えてしまいましたね。
ただ、純粋に人を愛して愛されたいという一途な気持ちに胸を締め付けられるような思いになる作品です。感動。
せめてデイビッドももう休ませてあげようよと言いたくなりましたね~
もし、本当に人間の気持ちに近いロボットが活躍する時代がくるのならロボット達の「気持ち(感情)」も考えて作るのが人間の責任なのではないかと考えさせられました。
- ストーリー性 ★★★★☆
- 映像 ★★★★☆
- アクション ★★★☆☆
- ヒューマン ★★★★☆
- 総合点 ★★★★☆(3.9点)
★5つ(5点)が最高評価