ども、アンディです。
今回の映画記事は「ブラッドダイヤモンド(Blood Diamond)」です。
西アフリカの紛争地帯で奴隷のように駆り出されダイヤの発掘を強要された漁師が発見し隠した血塗られた土地の巨大なダイヤモンドを巡ってブローカーと反政府勢力、他の勢力が入り乱れて争奪戦が始まる。
さらに紛争地域から出回るダイヤモンドの実態を暴く為の女性ジャーナリストも調査を始めていた。
果たしてブラッドダイヤモンドは誰の手に?
2007年のアメリカ洋画で監督はエドワード・ズウィック。
主演(キャスト)はレオナルド・ディカプリオ、ジャイモン・フンスー、ジェニファー・コネリー他。
あらすじネタバレを。
ちなみに前回の映画記事はこちら
【映画 パニック・マーケット】あらすじネタバレ感想レビュー!意外と面白かった件
あらすじ ネタバレ
捕らえられた漁師
漁をして家族を養っていたソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は西アフリカのシエラレオネで1999年に起こったダイヤの発掘権を巡り内戦が始まった土地で暮らしていた。
ある日、RUF(革命統一戦線)という組織がソロモンの村を襲い、ソロモンは捕まってしまった。
そして、ダイヤの発掘場へと送られたソロモン。
家族と離ればなれになってしまう。
RUFはダイヤを連れてきた人間達に発掘させてそれを売って武器を買うなど資金源にしていた。
ある日、ソロモンは発掘場でピンクの大粒のダイヤモンドを発見する。
横取りしようと企むと殺されてしまう為、トイレを偽って足の指の間にダイヤモンドを挟んで川岸の土の中に埋めた。
しかし、RUFの幹部に見つかってしまい、殺されそうになったが政府軍が空爆を開始し難を逃れたものの、政府軍に捕らえられてしまう。
ダイヤモンドを巡る運命
シエラレオネで発掘されたブラッドダイヤモンド(血塗られたダイヤモンド)をイギリスの業者に密売しているローデシア出身の元傭兵のダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)はRUFからダイヤモンドを受け取って武器を調達するブローカーであった。
アーチャーはいつものように家畜の首の中にダイヤを埋め込んで運んでいたところ政府軍に見つかって捕まってしまう。
そして、ソロモンやRUFの幹部と同じ留置場に入れられたアーチャーはソロモンとRUF幹部の話を聞き巨大なピンクダイヤモンドの存在を知る。
アーチャーは釈放された時にソロモンにダイヤモンドの居場所を聞く為に彼と組む事となった。
ソロモンは離ればなれになった家族を捜すためにアーチャーが協力するというお互いの利害が一致したためであった。
アーチャーは首都のフリータウンのバーでマディー・ボウエン(ジェニファー・コネリー)という女性ジャーナリストを知り合う。
彼女は紛争ダイヤであるブラッドダイヤモンドの行方を追う取材をしており、当事者のアーチャーは彼女を邪険に扱った。
ソロモンの息子がRUFの兵士になる
その頃、ソロモンの息子で可愛がっていたディアがRUFに捕らえられてしまい、洗脳されてRUFの少年兵となっていた。
他の生き延びた家族は難民キャンプに逃れていたものの、ディアの姿はそこにはなかった。
ソロモンはディアを捜し出す事を決意する。
アーチャーは傭兵の上司であったコッツィー大佐に巨大なピンクダイヤの存在を知られ、渡すように命令されてしまう。
コッツィー大佐も紛争ダイヤを発掘して横流ししており富を得ていたのであった。
アーチャーはマディーの協力で難民キャンプからソロモンと共に逃げ出す事に成功し、ソロモンが埋めたピンクダイヤモンドがある場所へ向かう。
マディーはアーチャーに私も連れて行って欲しいと頼むがアーチャーは危険すぎると断った。
マディーはアーチャーから紛争ダイヤに関するノートを受け取って飛行機に乗って安全な場所へ旅立って行く。
アーチャーとソロモンはディアとダイヤモンドを捜すために歩いて行った。
ピンクダイヤの行方はいかに
途中、RUFがいる村に辿り着いたアーチャーとソロモン。
アーチャーはもうディアはいないと言ったがソロモンは激しく反発した。
アーチャーはコッツィー大佐に連絡を取って空爆を依頼する。
夜になってアジトに忍び込むとそこにはディアがおり、ソロモンはディアに忍び寄ってディアを説得するが洗脳されているディアは応じずに敵だと見なされて捕まってしまうソロモン。
そして朝になって空爆が始まり、アーチャーは次々とRUFの戦闘員達を倒していく。
ソロモンは因縁のRUFの幹部をスコップで殴り倒した。
RUFは掃討され、ディアを含む少年兵は捕らえられた。
コッツィー大佐はアーチャーにソロモンにピンクダイヤの場所を吐かせるように言うがソロモンは拒否。
ディアを人質に取ったコッフィー大佐の前に成すすべがなくなったソロモンは川岸の100カラットはあるであろうピンクダイヤモンドを掘り起こした。
そこで一瞬のスキを突いたアーチャーとソロモンは大佐や兵士達を撃ち倒したが、まだ洗脳が解けていないディアがソロモンに銃を向ける。
ソロモンはディアに対して愛情を全て注ぎながら説得してディアは涙を流してソロモンと抱擁した。
こうしてピンクダイヤモンドを手にしたアーチャーであったが脇腹に被弾してしまった。
結末 ラスト
大佐の追っ手から逃れるアーチャーとソロモン親子。
山の尾根に仲間のプロペラ機を呼ぶ。
重症を負っていたアーチャーは途中で動けなくなってしまい、ソロモンに担がれながら山の尾根を目指すが限界がきてしまう。
大佐の追っ手がきており、アーチャーはピンクダイヤをソロモンに渡して自分はそこに残る覚悟を決める。
仲間のプロペラ機がやってきてソロモン親子は無事に脱出した。
アーチャーは衛星電話でマディーに最期の電話をしてソロモン達を頼むと言って永遠の眠りにつく。
ロンドンでソロモンを落ち合ったマディーはソロモンに密売の黒幕の買い取り会社に接触させて無事にソロモンはダイヤと引き換えに家族と200万ポンドの現金を手にしたのであった。
マディーは横流しの実態を暴いた密売の記事を書いて社会現象となる。
ソロモンが紛争ダイヤの国際会議の場に証人として立ち、スタンディングオベーションが起こった。
まとめ 感想レビュー
レオナルドディカプリオの演技はお見事。
迫真の演技でこの映画の世界観、緊迫感を見事に表現しています。
負けず劣らずジャイモン・フンスーの演技も理不尽な利権争いの紛争に巻き込まれ家族がバラバラになってしまう悲劇の一般人の役を見事に演じています。
特に、終盤のディアを父親の大きな愛で説得して洗脳を解くシーンはジーンときてしまいました。
一部のお金持ちの為に血で血を争うこの紛争ダイヤ問題を描いたこの作品は心に突き刺さる作品となりました。
決して交わる事のなかった運命が交わることによって問題が公になって非常に最後は清々しい気持ちにさせてくれましたよ。
ディカプリオの最期のシーン「今、すげぇ景色を見ているんだぜ」と言いアフリカの広大な赤い土が広がる景色が一番印象に残りました。
この映画は死ねまでに一度は観るべき作品だと思います。
- ストーリー性 ★★★★☆
- 映像 ★★★★★
- アクション ★★★★☆
- ヒューマン ★★★★☆
- 総合点 ★★★★☆(4.2点)
★5つ(5点)が最高評価